映画「ショーシャンクの空に」

NHKBSのプレミアムシネマで放送された米映画「ショーシャンクの空に」を録画してようやく観終えた。
1回目はどこで観たのかハッキリしないが途中から2回目であることに気付いたものの映画自体の吸引力に引き込まれて最後まで集中して観ることが出来た。

【以下少しネタバレになります、要注意】

テイム・ロビンスが演じる主人公のエリート銀行員が無実の罪の終身刑でショーシャンク刑務所に収容される。
一見「やわ」そうに見える彼がその持っている、忍耐力、反骨心、金融知識、包容力、石を愛好する趣味力(?)、継続力等々の総合力で過酷な刑務所を生き抜く。

その間、主人公の持つ魅力に牽かれたモーガン・フリーマン演じる囚人の一人と心を通わせるようになり、また囚人仲間との交流が生まれる。

刑務所内は所長と看守長の非道がまかり通っている中で、主人公の金融・税務知識が彼らに重宝されるが、自らの無実を証明してくれる証人の囚人仲間が所長と看守長に殺されたことをきっかけに、主人公が永年進めていた脱獄計画を実行に移し成功させる。

この計画と並行して所長と看守長への告発もあらかじめ準備されて成功し、所長の不正蓄財を横取りした主人公は国外へ脱出、仮釈放されたモーガン・フリーマンと再会を果たす。

この一連の流れがモーガン・フリーマン演じる友人の語り、回想で進行するのがストーリーにマッチしてとても素晴らしい。モーガン・フリーマンの個性がにじむ映画の一つ。

敵役の所長を演じたのはボブ・ガントンという俳優らしいが、どこかで観たような気もして憎まれ役が様になってこの映画や主人公を引き立てている。

この映画の原作はスティーブン・キングと字幕に出たが特有なホラーの感じは全くなく、人の不屈の精神が奇跡の積み重ねを巻き起こす人間応援歌といっても良いような気がしている。

この映画が全くアカデミー賞に無縁とは個人的に少し残念に思うのだが。

◎枯れかけのようにも見えるが紫がきれい、名前は残念ながら分からない。
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