『六角精児「呑み鉄」の旅』ふるさと厚狭が出てきて大ショック

NHKBSプレミアムで季節ごとに放送される六角精児さんの「呑み鉄本線日本旅」は冒頭からの壇蜜さんのナレーションも心地よく、六角さんの個性丸出しでローカル線のアレコレが紹介され、私の好きな番組の一つで、2020年の9月7日と9月9日のこのブログで連続してとりあげたことがある。

乗り鉄撮り鉄色々あれど我が鉄道の旅は呑み鉄なり」とのたまう六角さんが「ふだん僕がどのような考えで旅をしているかを皆さんにご紹介します。」という『六角精児「呑み鉄」の旅~人との出会いも最高の肴』世界文化社刊を近くの図書館で見つけ借り出した。
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この本を借りたのは六角さんの旅スタイルからすると、ふるさと厚狭を起点に日本海に抜けるローカル線「美祢線(みねせん)」に乗車されたのではないかと密かに期待したのだが、それがピタリと当たってつかの間大喜びしたものの、厚狭の記述内容を見てがっかりの大ショックを受けてしまった。

内容をそのまま転載させてもらうと、

山口県山陽新幹線が停まる厚狭という駅があります。もともと山陽本線美祢線の駅で、新幹線駅が作られたのは1999年と新しいためか、今も周辺は普通のローカル駅のようなムード。

10年くらい前、山陰本線長門市から美祢線に乗って厚狭に出たのですが、乗車したのは夜、かなりの田舎の景色が広がっているであろう車窓は、ずっと真っ暗で途中駅以外めったに明かりが見えない。ガラガラの車内で誰かと話すこともなく、時間を持て余したまま厚狭で降り、駅の近くで酒を呑むことにしました。

ローカル駅にありがちな、食事処とも呑み屋とも言える店で、ひとりで一杯やっていると、店の女将らしき人から話しかけられます。
「どこからきたんだい?」
「あ、東京からです」
「東京はいいねえ。こんな田舎はダメだ。東京はいいよ」
ひたすら東京絶賛な話を続けていました。

こっちは特にすることもなく、次に乗る電車まで時間があるから、しばし話を聞くことに。

女将の話が本音かどうか知らないけど、地元に対する考え方はそれぞれの土地にそれぞれが抱く想いが反映されるもの。いろいろあるのですな。』

◎昔に比べると美祢線厚狭駅前は確かに寂しい。先日も同級生からグループLINEで厚狭駅前の夜景写真を送ってもらったが人通りが少ないのがよく分かる。

それにしてもここに書かれている内容を読むのはそれとは別の意味でもつらい気がしている。
六角さんが他の土地でのエピソードを書いている内容とはあまりに落差がある。
遠く離れた立場で云うのも申し訳ないが、ふるさとにはもう少し前向きな明るい話で登場して欲しいと思う。

◎娘の帰省土産シリーズその4「あんとろり」
とろりとした柔らかい小豆こしあんのなかに小さな餅が3個入っている。甘さはほどほどでスプーンで食べる。
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