NHKBSプレミアムシネマで放送された1993年の米映画「ペリカン文書」を録画していたのをようやく見終わった。
映画の題名は何かで記憶に残っておりそれで録画して置いたのだが実際に観るのは初めてである。
クレジットで原作者がジョン・グリシャムであることがわかり、以前同じ原作者の「評決のとき」を観ていて記憶がありやはりさすがと思わせるストーリーになっている。
アメリカ最高裁の判事二人が立て続けに殺される事件が発生する。大学で学ぶ法学生のジュリア・ロバーツが殺害の動機を調査分析しある仮説を立てて文書にする。
それはある事業家と環境保護団体の裁判が最高裁に上訴された場合、判決を有利に導く為に保護団体側に立つと予測される判事を事業家が殺したと示唆するもので、その事業家は献金を通じて大統領や補佐官と繋がっていた。
文書は真実を突いており裁判がペリカンの保護が争点のひとつになっているところから「ペリカン文書」と呼ばれFBIを通じ大統領にも伝わる。
ここから揉み消しのため法学生に危険が迫りハラハラドキドキの連続になるが、法学生を助けるのが新聞記者役のデンゼル・ワシントンで危機一髪を何度もくぐり抜けハッピーエンドの結末を迎える。
ジュリア・ロバーツもデンゼル・ワシントンも若くてはつらつと魅力的で後の大スターを充分感じさせる雰囲気が出ている。
ニクソン大統領のウオーターゲート事件を始め最近のトランプ大統領の関連など、米大統領のスキャンダルを何度も耳にしているせいか、本来荒唐無稽なものになり勝ちなものが妙に現実にあるかの如く説得力を持って迫って来る。
ちょうど30年前の映画だが古さを感じさせない今日的な課題も感じさせる作りになっている。アメリカ大統領のスキャンダルが頻繁に取り沙汰されるのは民主主義が機能しているせいかそれとも劣化しているせいなのか考えさせられる。
【幼子をリュックに入れて夏の山】
🔘健康公園、若葉が特徴的で目についた。画像検索ではイヌエンジュと出てきたのだが。