中断中の独り言④モーニングサービス・390円に思うこと

長い間使ってきたウオーキングシューズがすり減ってしまい、目前の片付けが一段落したのを見計らい、インソールの製作予約をしたうえで、昨日は大阪なんば(ミナミ)の地下街にある店に行ってきた。

もともと淀屋橋(中之島)にある店で製作して貰っていたが再開発で閉店になり同系列のなんば店にしたが、初めてなので場所を確かめるため早めに行って時間調整でコーヒーを飲みながら新聞を読もうと決めていた。

店の近く地下街のコーヒショップに入りモーニングサービスメニューを見るとパンとコーヒーのセットで390円(税込み)。選んだパンはチョコレートチップ入りで多分単品では100~200円くらいするのでは。
どうやらこのコーヒ-ショップはパンが売り物らしい。

個人的にはコーヒーもパンもそこそこ美味しくて満足だが正直言ってこの390円という値段の安さには考えさせられるものがあった。

この地下街はいわば大阪の一等地と言える場所でテナント料も半端でないはず、セルフサービス形式とはいえ従業員もそれなりに必要で、果たしてこの値段で従業員に適切な給料を払うことが出来るのだろうか?
眼を落とすと、読んでいる日経新聞では丁度昨今の円安や各国比で成長に遅れをとっている日本の事が記事になっている。

店に入って値段が安すぎると思ったのは、今から20年~30年前頃、仕事で東南アジア各国に行きレストランで食事をした時にしきりに感じて以来の感覚で、何か現在の日本のおかれている経済状況は、足踏みというより世界のなかで後退してしまっているのではないかとついため息が出てしまった。

「安い事は良いことだ」に個人的レベルで慣れてしまうと本来あるべき値段以下になっても気が付かなくなり、働く人の給与や企業の将来投資にまで影響が及びデフレの負のスパイラルから抜け出せなくなる。

リタイアしたものがやきもきしてもしょうがない気もするが、世界のなかで日本は完全に取り残されているという現実を互いに直視してこれからを考える事が必要なのかもしれない。

それはともかく私のインソールはまだ若い技術者が足の測定データを元に丁寧に時間をかけて仕上げてくれて早速履いて帰ったがすぐさま足に馴染んでしまった。
このように個別に見ると日本の技術はまだまだ確かなものが沢山ありこれらを生かす経済システムの活性化が是非とも必要と思う。

🔘歩きの途中にある付近で唯一のれんげ田、懐かしい!
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