朝ドラ「舞いあがれ!」東大阪と五島のことなど

NHKの朝ドラ「舞いあがれ」が始まった。空への夢を抱く少女の成長物語らしいが、飛行機を作る方へ向かうのか操縦する方なのかどうなのだろう?

舞台は実家のある大阪府東大阪市と祖母の家のある長崎県五島列島のようで早くも両方を見せてもらった。

東大阪は私のかつて住んでいた八尾市のとなりで、番組で紹介があったように中小企業が多いモノづくりの街でもある。

主人公の実家は小さなネジ製造の町工場を営んでいる。家電製品を作る工程にネジは不可欠で、私も現役時代ずいぶんお世話になった。

ネジ類は小さいものはビスとも云うが正式には鋲螺(びょうら)で、使い方や相手の材料、強度、緩み防止、作業性などによって多くの工夫された種類があり、突き詰めると結構奥が深い部品で、番組でどう描かれるのか少し興味がある。

今でも東大阪や八尾には ◯◯鋲螺 と呼ばれる会社がたくさんある。

また五島列島の方も歴史的にずいぶん内容がある。

今、日経新聞に連載中の安部龍太郎さんの「ふりさけ見れば」は遣唐使を縦糸にした物語だが、この遣唐使は博多を出て日本での最後の寄港地として五島で水や食糧を補給するのが常であった。

私もかつて仕事で訪れたことのある、遣唐使の中国での上陸地・寧波(ニンポー)と博多を結ぶ直線上に五島があることは地図で見るとよくわかる。

また五島は古くから海の民の地であり、いわゆる倭寇(わこう)の根拠地のひとつでもあった。

明の時代、日本への鉄砲伝来の主役だったともいわれる倭寇の中国人大頭目・王直(おうちょく)が一時期居を構えたと言われる。

本来の少女の成長物語を期待しつつ、自分固有の興味にも目を向けて半年間視聴していきたいと思っているが、五島での母との別れシーンでは早速涙が出てしまった。

 

【秋雨が 雲で包むや  淡路島】

 

🔘屋上庭園に変わった植物があり、花や葉茎などナスによく似ている。どうやらワルナスビというナス科の帰化植物のような気がする。

種子が外部から飛来したのかもしれない。