十三夜

昨夜は十三夜ということで施設の俳句サークル仲間が10人、庭の「あずまや」に集合し「十三夜を愛でる会」が催された。

この会の案内が来たとき私の頭に浮かんだのは、恥ずかしながら昭和の懐メロで藤島桓夫さんが唄っていた「月の法善寺横丁」、大阪人の馴染みである。

♪︎♪︎♪︎包丁一本 晒(さらし)に巻いて
  旅へ出るのも 板場の修業
  待ってて こいさん 哀しいだろが
  ああ 若い二人の
  想い出にじむ 法善寺
  月も未練な 〈十三夜〉♪︎♪︎♪︎

会で用意された歳時記では、「十三夜」というのは旧暦の9月13日で今年は新暦10月8日に当たる。名月に対し「後の月(のちのつき)」といい物寂た趣があり、枝豆や栗などを供えて祀るとある。

また名残の月、豆名月、栗名月の名も有るらしい。

そうすると月の法善寺横丁の「♪︎♪︎月も未練な♪︎♪︎」と唄われるのは恋人と別れて修行に出る辛さを「名残の月」に合わせた作詞の意図なのだろう。

会はPM5時からの1時間で枝豆や栗も用意され、おまけにワインまでいただいた。

肌寒い中、主役の月がどうなるか心配されたが開始後暫くして綺麗でやや欠けた立派な月が上り、話題も中国敦煌への旅行や趣味のことまで拡がって幸運で良い月見会になった気がする。

お蔭で今年は仲秋の名月と後の月の両方を見たことになる。(片方しか見ない場合片見月というらしい)

後の月と愛でる会

これはベランダからPM8時頃