中島みゆき・心の痛みがわかるレーダー

文藝春秋新年特大号の「101人の輝ける日本人」に音楽プロデュサー・瀬尾一三さんが歌手・中島みゆきさんのことを書いた「心の痛みがわかるレーダー」と題した一文が載っている。

このブログ昨年の11月1日に『中島みゆき「ファイト」』という表題で書かせて貰ったことがあるが、私は中島みゆきさんの音楽の中でもその詩が卓越していると思っている。

瀬尾さんは1988年以来中島みゆきさんのCD、コンサート、舞台のプロデュースを手掛けておられ、いわば身内みたいなものかも知れないが、以下のように私も全く頷いて同感できるような中島みゆきさんのことを書かれている。

・中島さんの曲の世界にあわせて音をアレンジするのが僕の仕事、以前は事前に曲の方向性を話し合ったこともありましたが常に私の想像の上をいく曲が届くので、何も言わないようになりました。

・彼女は生き方をまげず自分に正直に曲を作っています。二十代でしか作れない曲、三十代で歌いたい曲と、年代ごとに自身の表現したいことを誠実に歌ってきました。

・彼女はあらゆる人々に向けて歌っていますが、世の片隅で生きている人たちにもその歌が届くのは、多くの人の心の痛みがわかるレーダーを持っているからだと思います。

🔘世の中には努力を続ける天才が確かにいるらしい。

 

【冬の夜に 中島みゆき  「わかれうた」】

 

🔘散歩の道筋に植えてあるシクラメン