神戸市垂水(たるみ)に用事がありこちらは夫婦2人で電車で西へ、娘は車で倉敷から東へ来て合流した。
用事を済ませ娘の車で大阪まで帰って来た。
帰途、須磨浦(すまうら)の辺りを通る事になるが、標識で須磨を見た途端に母親が好きだった唱歌「青葉の笛」が耳の奥に倍賞千恵子さんの声で響き始めた。
♪︎♪︎一の谷の 軍(いくさ)破れ
討たれし平家の 公達(きんだち)あわれ
暁(あかつき)寒き 須磨の嵐に
聞こえしはこれか 青葉の笛♪︎♪︎
源氏と平家の一の谷合戦の折、笛の名手であった年若い平敦盛(たいらのあつもり)を源氏方・熊谷直実(くまがいなおざね)が心ならずも討ち取った逸話を詠ったもので敦盛の持つ笛が「青葉の笛」と呼ばれた。
熊谷直実は後に法然上人の弟子となり浄土宗に帰依するが
この事を含む、戦で人を殺める事へのおそれがその一因であったと言われる。
江戸時代わたしの生まれたふるさと厚狭・鴨庄周辺を給領地にした熊谷氏はこの〈武士の中の武士〉と言われた熊谷直実の末裔(まつえい)である。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では必ず熊谷直実の出番があるはずで、その内容を楽しみにしている。
ちょうどバレンタインデーの直前、前倒しで帰宅後家内と娘から1箱ずつのチョコレートをもらった。
リタイアしてからは義理チョコもほとんど無く、ここしばらく大体この2箱が定番になっており毎年少しずつコーヒーブレークの時などにいただく習慣になっている。
この合流にあわせて大阪に下宿中の孫2人が我が家にやって来た。正月に会っているので変わりはないが、何時もの如く理系の兄の方は論文の進捗状況、文系の弟の方には就活状況を尋ねることになった。
私にとって貴重な日常(日乗)の1日かもしれない。
◎バラ一輪