雨の一日の嬉しいこと

一日中雨だった昨日の出来事二題
◎すり減ったゴルフクラブ・ウエッジの代替品を7月6日にミズノに注文したことをこの日記に書いたが、そのウエッジがようやく手元に届いた。
雨が降りしきる中、配達する「クロネコヤマト」の人へありがとうございます!
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これは直ぐにでも打ってみたいと気が急いて、練習場に行ってきた。
雨模様の練習場
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以前のものに比べ少し軽くなったせいかタイミングが合わず中々しっくり来ない。
まあ最初はこんなもんと自分に言い聞かせ早々に切り上げた。
家で少し素振りを繰り返してもう一度出直すつもり。

若い頃にはクラブが変わっても問題なく対応出来た様な気がするが、少しの変化が直ぐにショットに影響してしまうのは歳をとった証拠だろうか、まあ焦らずゆっくり頑張ってみよう。

◎いつも行くコメダ珈琲店では一年に数回「お楽しみ袋」の予約販売がある。いつも使う割安のコーヒーチケットがメインで時々のサービス品がトートバッグのなかに入ってくる。
7月の始めに予約購入したものが今日受け取るつもりで、何時もは歩くコースを雨の中、クルマで出掛けた。

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チケット綴りと併せて、アイスコーヒー、ドリップコーヒー、ガーゼタオル等がオマケに入っていた。

近くの競合相手、サンマルクカフェでは販促スタイルが全く違い、高齢者10%割引の「もみじカード」や、10回のスタンプでコーヒー一杯無料の「スタンプカード」等があり60歳以上には実質20%引きになる。
特にこのスタンプカードには雨の日だと2回捺してくれるサービスがあり梅雨時はドンドン埋まってとても嬉しい。

利用者にとっては、どの販促策も嬉しいが、何れのコーヒショップでも、客数はまだまだコロナウイルスの影響を受けて厳しい状況が続いている。

子母澤寛「幕末奇談」

1967年に亡くなられた作家・子母澤寛氏は幕末に材を採った作品を多数手掛けられ、勝海舟親子を描いた「親子鷹」「勝海舟」「おとこ鷹」や新撰組の事績を丹念に収集した「新撰組始末記」「新撰組遺聞」「新撰組物語」はベストセラーになった。

特に新撰組について、子母澤氏はまだ関係者が生きておられる時分に元新聞記者の経験を生かして丹念に聞き取り調査を行いこれを元にして新撰組3部作として発表、今日の新撰組研究の先駈けと云える成果になっている。

子母澤氏は幕末維新を敗者である幕府側に立って描かれるケースが中心であり、長州山口県を故郷とする私から見ると少し見方が異なる事も多いが、丹念に脚で書かれたと云える「新撰組始末記」については立場こそ違え、半世紀も前からその努力に敬服していた。


その子母澤寛氏の文庫本随筆集「幕末奇談」を近所の図書館で借りだし読み終えた。
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幕末の、政治に始まり市井の噂話までを網羅した随筆集になっているが、この中で子母澤氏には珍しく長州側を誉めて幕府役人をこき下ろしている章があり、今まで子母澤氏の著作を色々読んできた者として少々驚いた。

私もこの日記で何回か触れた事があるが、長州藩が下関で外国船に攘夷決行のために砲撃を加えた事件について「長藩外船砲撃」という章で書かれている。

長州藩が砲撃した事への報復の為、4ヶ国連合艦隊が下関に来襲、長州藩はボコボコに敗けて講和交渉が始まるのだが、長州では英国留学途上の井上聞多(馨)、伊藤俊輔(博文)が急遽帰国して高杉晋作と共に折衝に当たり、下関彦島の租借要求を拒み通し、賠償金の支払いを幕府に肩代りさせる。

この時の幕府側の折衝役が身の保全にのみ努めるところが子母澤氏の怒りに繋がっている。
立場を越えて良いことは良い、不都合は不都合という思考こそ歴史家の大切な資質であろう。

何処に書かれていたのか今は思い出せないが、作家司馬遼太郎さんも、子母澤寛氏の努力の証の新撰組3部作を称賛されていた記憶がある。

夏の定番ゴーヤ
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雑誌クロワッサン「いま家から伝えたいこと」

サンマルクカフェで読んだ雑誌「クロワッサン」の最新号に「いま家から伝えたいこと」と題してコロナウイルスで家にこもる日々の中から各界14人からのメッセージが載っている。

この中から書き留めた、私の好きな3篇。
柴田理恵さん タレント
「疫病の流行で多くの方が犠牲となり社会が混乱し経済に影響が出る、まるで歴史の教科書のようです。それが現実になって初めて自分達の暮らしのもろさを知りました、、、、、」

・私も我が家に下宿中の孫に「このコロナに関わる動きを自分の経験知識として記憶に残すよう」に伝えておいた。

能町みね子さん 文筆業
「へとへとになるまで散歩をするということに、楽しみを見い出してしまいました。もともと好きだったこと(散歩)も極端にやり込むとまた新たな楽しみが見えてくるようです。」

能町みね子さんのNHKTV「シブ5時相撲部」は面白い!

③萩原博子さん 経済ジャーナリスト
「最近、現金現金と言い続けているので、キャッシー萩原と呼ばれています。今回の新型コロナは戦後最大級の不況を引き起こしそうです。そんな中で大切なのは家計の健全さ、いまからでも遅くない〈借金減らして現金増やせ!〉」

エコノミストで投資を勧めないのは萩原さんだけでは?

◎近くの図書館の玄関脇に「河内木綿」が植えてあり花が咲いている。私の住んでいるところ八尾市は江戸時代木綿の産地で「河内木綿」と呼ばれて特産品となっていた。
花が枯れて秋には木綿繊維の玉になるらしい。
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石丸謙二郎の「山カフェ」

今日は本来ホームコースで70歳以上が集まる泉寿会だが、昨日の天気予報が雨を告げていたのでキャンセル済み、然し朝起きてみると曇りで少しの悔しさを交えてこれを書いている。

半年前の土曜の朝、たまたま車に乗っていてラジオから流れて来たのがNHKラジオ・石丸謙二郎の「山カフェ」という番組で、俳優の石丸謙二郎さんがカフェのマスター、アナウンサーの山本志保さんがアシスタントという形で番組が進行する。

石丸謙二郎さんは「正露丸」の永年に渡るコマーシャルで馴染みの顔だが個性派俳優で、どちらかと言えば悪役イメージで固まっていたが、山登りが趣味であちこち出掛けているとは、この番組で初めて知った。

私はラジオと言えば車載のラジオしか持ち合わせがないので、土曜日にサンマルクカフェに出掛けるか、ゴルフに行くかしてこの番組に出会うしか無いのだが、最近は当日に聞けなかった場合、スマホNHKのアプリ「らじる☆らじる」を入れて、この中の「聞き逃しサービス」からこの番組を後追いで聞いている。

番組のホームページの冒頭には「山の日だまりで朝日に輝く山々や森をながめつつ、コーヒーを入れてほっと一息……。」
そんなひとときをイメージした番組が「山カフェ」です。
と書かれている。

私は登山経験と言えるほどのものはないが、BS放送百名山や、山歩き番組が好きで、リタイア後一人で近くの低山、二上山葛城山金剛山に登ることがあり、「コーヒーを入れてほっと一息」の文句になぜかすごく惹かれるものがある。

ちなみに「らじる☆らじる」で聞いた先週7月18日の番組は
・「山からお早う」は北陸白山からの電話中継、
・「空想登山」は百名山2840m黒部五郎岳の登山経路、

・「あの山でこの音楽は」には〈ニューシネマパラダイス〉、〈カントリーロード〉〈コンドルは飛んでいく〉の3曲が出てきたが、この内〈カントリーロード〉と〈コンドルは飛んでいく〉は現在カラオケ特訓中で、その偶然に驚いた。

等々面白い内容だった。

今朝の畑からの収穫
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新井紀子教授の「メディア私評」

色々書きたいことが重なり、つい遅れてこの日記に書くことになってしまったが、先週土曜日の朝日新聞に、切り抜いて残して置いた、気になる記事があった。

国立情報学研究所新井紀子教授が朝日新聞に定期的に寄稿している、各種メディアに対する評論「メディア私評」で、寄稿先の朝日新聞に対する辛辣な問いかけをされている。

その要旨は、
・最近の朝日新聞の紙面を眺めると何かがおかしいと感じる。
今日の朝刊なのに「前に読んだような」という既視感が漂う。

・教育関係の記事に絞って検索サービスを活用して頻繁に登場する教育者名と書いた記者を調べると同じような内容のものが繰り返し登場していることが分かった。

・取材先と記者が固定すると偏りは避けられない、AI等を用いて社内的に防止策を講じる必要がある。

・私たち自身の代わりに目となり耳となり、手に余る巨大な世界を公平な立場で要約整理する記事を期待する。

新井教授は現代の若者の読解力不足について実例をもとに警鐘を鳴らし、「読解力向上」があらゆる学びの基礎となることを訴えておられ、とても共感(私は読解力のみでなく国語力が全ての基礎と考えているのだが)するところがある。

寄稿を頼まれている新聞社に、これ程はっきり苦言を呈する事が出来るところなど、妙に感心してしまう。

私はこの日記にも書いているように、月一回大阪の朝日新聞社社屋のある中之島フェスティバルタワーに通って、歴史の講義を受けている身だが、毎回思うのは、こんな高層ビルの中で新聞記者が毎日勤務して、本当に内容のある、地道な、生活に根差した記事が書けるのだろうかという疑問である。

もちろん地方の支局や海外等では過酷な状況での取材が待ち受けている事もあるのだろうが、新聞の編集や指示判断はこの都会の一等地にある高層階からだろう。

新井教授の書かれている内容は、何か昨今のマスメディアの根深いところを突いているような気がしてならない。

「歩き」の途中、近所の美容院前に咲いていた花
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「思えば遠く(へ)来たもんだ」

今、小説家宮本輝さんのエッセイ集「いのちの姿」集英社刊を近くの図書館から借り出して読んでいる。
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私は宮本輝さんが1977年「泥の河」で太宰治賞、1978年「蛍川」で芥川賞を受賞されて以来の愛読者なので、かれこれ40年以上読ませて貰っていることになる。

宮本さんがエッセイ集を出すことは余り無く、たまたま巡り会ったような偶然に感謝して、古い本ながら読み始めたが、14ある小題の一つひとつに惹かれるものがある。

今日はその中で、新しい発見に出会えた「小説の登場人物」という短いエッセイの中から。

「最近、自分はいったい小説を何篇書いたのかと数えてみた。~~~~~なにほどのものを残せたのかという思いもあったし、中原中也の詩の一節を借りれば〈思へば遠く来たもんだ〉という感慨もあった。」

詩人中原中也は私の郷里山口県の大先輩で「汚れちまった悲しみに」等で知られるが、〈この思えば遠く来たもんだ〉は全く知らず、興味が湧いて調べてみると
「頑是ない歌」という詩のなかにそれは有った。

「〈思えば遠く来たもんだ〉十二の冬のあの夕べ~~~~~
 今では女房子供持ち 〈思えば遠く来たもんだ〉 この先まだまだ何時までか生きて行くのであろうけど」

いい詩だなと思いつつ、ここまで来たところでハタと思ったのは、此れは武田鉄矢さんの海援隊が唄う懐メロ「思えば遠くへ来たもんだ」の世界ではないだろうか?

この歌は同級生友人のカラオケ持ち歌の一つで大体の歌詞も覚えていたのだが
「♪思えば遠く(へ)来たもんだ 今では女房子供持ち~~~~~
思えば遠く(へ)来たもんだ この先どこまで行くのやら♪」

重なってる!

武田鉄矢さんは福岡県出身で山口県の西隣、中原中也の詩を思い浮かべながら、自分の思いを重ねたのかもしれない。

一つの文章から色々なことの知識を得たり繋がりを想像することは、梅雨の季節「雨読」の最高の楽しみの一つかもしれない。

「歩き」の途中、塀から顔を出す椿の実(マルマルで椿油が沢山絞れそう)
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「夏は来ぬ」

今朝は、昨日に続き梅雨明け近いことを感じさせる天気で、出会った色々の事から、否応なく暑い夏を想う事になった。

この季節、小学校で習った唱歌「夏は来ぬ」がいつも頭に浮かんでくる。
♪♪♪卯の花の 匂う垣根に  ほととぎす 早も来鳴きて   忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ♪♪♪

何とも懐かしい!!

①朝の体操で既に蝉の鳴き声が聞こえ、これはと思い庭の木を探すと案の定、「蝉の脱け殻」が何個も木の葉にしがみついている。
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近付いて良く見ると結構恐ろしい姿をしているのだが。
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②朝、きゅうりを採ろうと畑に出ると「塩からトンボ」に出会った。
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あまり人を恐れる様子がなく、じっと止まっている。
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③「歩き」の途中、南東方向を「自衛隊の駐屯地」越しに見ると典型的な夏の景色が現れた。
大阪と奈良を隔てる、左から二上山葛城山金剛山の山系
夏の雲がかかり始めて、最も高い金剛山と次の葛城山は、靄(もや)がかかって見える。
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④歩きの途中に出会った夏を告げる植物の風景
・金網フェンスを利用して育てているスイカ、支え台も自家製で工夫と熱意が感じ取れる、座布団2枚!
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・風にそよぐひまわり、
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・真っ赤なハイビスカス、
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・6月13日田植えした稲がしっかり育って根を張ってきた、
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私にとって夏は嫌いな季節ではないが、昨今の温暖化や、コロナウイルスの影響がどんなことをもたらすのか、普段より少し緊張感のある暑い夏になりそうな気もする。