懐かしい大阪・御堂筋

仏事で大阪・本町にある真宗大谷派難波(なんば)別院(南御堂)に娘と三人で行ってきた。

真宗大谷派東本願寺)の大阪の中核寺院で、その歴史は安土桃山時代に遡り以前このブログにも書いたことがある。

この門前が松尾芭蕉の終焉の地となった。これにちなみ境内にある松尾芭蕉の句碑と名前にちなんだ芭蕉が植えてある。

旅に病で夢は枯野をかけまわる

この御堂の前を通っているのが大阪のシンボルのひとつ「御堂筋」で、大阪の二大繁華街、北・梅田と南・難波をビジネス街・中之島を介して結ぶ南北方向の直線通りであり、現在は南行きの一方通行になっている。

勿論この御堂筋の名前はこの通りに面して大谷派東本願寺)・南御堂と本願寺派西本願寺)・北御堂が存在することによる。

大阪のご当地ソングではたびたびこの御堂筋が出て来て、大阪に半世紀近く住んだ身からすると景観も美しい懐かしい通りである。

海原千里万里 大阪ラプソディー

♪︎どこへ行く二人づれ 御堂筋は恋の道♪︎

欧陽菲菲 雨の御堂筋

♪︎小ぬか雨降る御堂筋こころ変りな夜の雨♪︎

坂本スミ子 たそがれの御堂筋

♪︎御堂筋のたそがれは 若い二人の夢の道♪︎

都はるみ 宮崎雅 ふたりの大阪

♪︎二人で歩いた御堂筋そぼふる小雨の淀屋橋♪︎

この内「大阪ラプソディー」と「ふたりの大阪」は私のカラオケ持ち歌です。

この御堂筋を一層引き立てているのが計画的に植えられている銀杏並木で、例年秋から冬にかけて行われる御堂筋イルミネーションや昨年の阪神優勝パレードなどのイベントを盛り上げる。

この並木から例年秋に大量の銀杏(ぎんなん)が収穫され市民に配布される。

当日は当然ながら銀杏並木は青々とした別の美しさを見せていた。

昼食は直ぐ近くにあった豆腐料理の店「空野(そらの)」、台上に載せてある豆腐を塩で食べるのは新鮮だったし、デザートのティラミスまで豆腐入りで、コーヒーに合うやさしい甘さであった。

🔘今日の俳句

 

御堂筋銀杏青や秋暑し


ティラミスに絹ごし入りて秋真昼

 

🔘一昨日の午後、ベランダから東南方向(六甲山系~大阪湾)にはSF 映画に出てくるような空が一時的に出現した。