🔘頂き物で、懐かしい「小城羊羹」に出会った。以前この羊羮のことを話題にしたことがあって、その時のことを憶えておいて頂いたようである。
小城は佐賀平野の中央部にあり、鎌倉時代以降千葉県にゆかりの千葉氏の支配などを経た歴史ある街で、江戸時代は肥前佐賀・鍋島藩・35万7千石の分家で小城鍋島藩7万3千石の治世にあった。
明治維新に貢献した四つの藩、薩・長・土・肥のうち肥前の一角に当たる。
以前NHK の「新日本風土記」でも紹介されたことがある長崎から小倉を結ぶ長崎街道は、鎖国に於ける海外との窓口であった長崎出島に荷揚げされた砂糖や菓子技術などが、上方や江戸へ通じる道でもあった。
街道筋では砂糖を使った商品が生まれる素地が形成され、長崎街道を砂糖街道という場合があり現代ではシュガーロードとも呼ばれる。
その街道が通る小城は名水や小豆、いんげん豆の産地であることなどと相まって羊羮作りが定着、私の子供の頃山口県でも九州の小城羊羮の名を聞いた憶えがある。
私が定年まで働いた会社の同期入社組に佐賀県の出身者がいて、小城羊羮を自慢していたことも深い記憶のなかにある。
羊羮はお茶と相性がいいと思われるが、私はコーヒーと一緒に頂いてみたが、甘さが控えめで食感も程よく、さすがに伝統の味とその美味しさに感心した。
🔘昨日は施設内でアフタヌーンコンサートと銘打って、この地域で活躍されている演奏家母子さんによるフルートとピアノの演奏会があった。
演奏10曲(+アンコール1曲)のなかには私もよく知る、「夏の思い出」「少年時代」「また君に恋してる」「翼を下さい」などもあり最後の「ふるさと」は全員で合唱させて貰い約1時間のリラックスタイムとなった。
🔘今日の一句
手を振りて虫の音残し吾子帰る