気象予報から気象制御へ

NHK連続TV小説「おかえりモネ」は東京篇が始まり主人公の百音(ももね)は気象予報士として民間の気象予報会社で働き始めた。

気象予報の世界も、スーパーコンピューター気象衛星などを駆使して予報精度も10年くらい前に比べて格段に上がったように見受けられ、私もゴルフではプレーの数日前から3~4種類の予報をスマホで比較しながらずいぶんお世話になっている。

特に従来は公的機関のものだった予報の仕事が、モネが働いているような民間の気象予報会社が参入して、気象予報を必要とする個人や企業にきめ細かい情報を流して、対価を得ることが出来るようになったことが、予報精度の向上に大きく貢献している。

「おかえりモネ」では今のところ予報が作られた後の、それを伝える事を中心に話が組み立てられているようだが、更にさかのぼって、観測地点のデータを総合して予報天気図などがどう作られて行くのかをもう少し見せて欲しいように勝手に思っている。

処で今、世界各国では予報にあきたらず、人工降雨など「気象制御」に乗り出す国が増えているとの日経新聞の報道がある。

ドローンなどを制御して化学物質を的確に散布するなどして人工的に雨を降らせ、乾燥地での農業生産、干ばつ対策、大規模山火事の消火活動等に役立てる。

逆に雨を止める技術や台風ハリケーンなどを弱くする技術の研究も進むとの別の報道もある。

これらの気象制御は効果をもたらす反面、例えば人工的に雨を降らすと隣国では本来降るはずの雨が降らないなどの弊害をもたらす恐れもあり国際的なルール作りが先決かもしれない。

スーパーコンピューターは気象予報に格段の進歩をもたらしたが、今各国で開発競争が始まっている量子コンピューターは気象の世界に更なる革命をもたらすかも知れないと思っている。

◎これらはフヨウだろうかムクゲだろうか、残念ながら区別がつかない。
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