ドイツとEUのリーダーであるメルケル首相に対する今までの私の知識と印象は、
・東ドイツ生まれで。ドイツで初めての女性首相
・物理学者
・環境問題に積極的
・筋金入り均衡緊縮財政論者でEU内財政赤字国に厳しい要求
・難民を人道的立場から率先して受け入れ
・米国トランプ大統領とは相容れない
・2005年以来ドイツを率いる、先進国有数の長期政権
等だろうか。
特に均衡財政を一貫して実行している姿勢、難民を多くの反対にもめげず受け入れる姿勢について、卓越したリーダーシップと思ってきた。
米国の著名な政治学者で、政治リスクコンサルティング会社・ユーラシアグループ社長のイアン・ブレマー氏はこの分野で世界の第一人者とも云えるが、日経新聞の日経グローバルオピニオン欄で、「メルケル氏欧州を守る気概」と題して、メルケル首相の新型コロナウイルスに対するリーダーシップに賛辞を贈っている。
・政治的配慮を捨てて奔走し、科学的根拠に依って対処しており、この危機管理が国民の理解を得て支持率が急回復。
・EUのコロナ禍からの復興基金(約90兆円相当)の創設を提唱推進している。
此れは将来起こり得る別の危機へどう対処するかの青写真になる。
・均衡財政を一時的に置いて、消費減税をいち早く実行した。
「危機の時には強力なリーダーが台頭し、この事はメルケル氏の復活を意味している」と書かれている。
遠く東の果てから、メルケル首相の強くて柔らかさのあるリーダーシップに早くから注目してきた者として、この記事には強い共感を覚える。
大阪肥後橋のフェスティバルタワー前で揺れていた花