鯨肉の刺身

昨日の夕食に久し振りの鯨の刺身が出た。

夕食が遅くなった下宿中の孫も臆せず食べたようで嬉しい。

鯨は郷里の山口県にとっては特別な食べ物で想い出が沢山ある。

私が生まれた山陽町厚狭の隣は下関、当時の遠洋捕鯨の基地で鯨で成長した大洋漁業(現マルハニチロ)の発祥の地。

小学校の遠足で大洋漁業 の冷凍倉庫に行き巨大な肉の貯蔵を見せて貰ったし同時に行った下関水族館は鯨の形をした外観だった。

とにかくあの頃は肉と言えば鯨肉の事だった。

忘れてなら無いのは長州の日本海側は古くから沿岸捕鯨が盛んだったこと。

沿岸捕鯨は太平洋側の太地町や土佐高知が有名だが長州も毛利藩の後押しで盛んに行われ、これも日本海側で捕鯨が盛んだった長崎五島列島等から出稼ぎの鯨組を受け入れてきた。

これを書いているうちに鯨ベーコン<子供の頃「オバイキ」と呼んでいた>の酢味噌あえが食べたくなってきた。

子供の頃覚えた食文化は歳を経ても変わらず残っている。