椿三十郎

今朝いつもの「歩き」の道端に昨日の雨の影響か赤い椿の花と桃色の桜の花びらが同じ場所に大量に落ちている。

同じ花でも終わりを迎える感じが全く違う。桜は「はらはら」と散り椿は「ぽとり」か?

日本人の美意識に合うのは断然桜の方と思うが椿油の取れる椿の実用性と一面咲き誇っている感じも捨てがたい。

椿はその花が落ちる感じが首を打たれる事を連想させることから近世の武家では庭に植えないものと聞いていたが、あの有名な黒澤明監督の三船敏郎椿三十郎」では悪家老の屋敷に赤、白の椿が大量に咲いておりこの花を水に流すことで椿三十郎が味方への合図として使っていた。

黒沢監督は武家の忌みを知らなかったのか、敢えて知りつつ効果的に使ったのか、多分後者と思われるがどうでしょう?