一昨日は施設俳句サークルの9月度定例の句会があった。欠席もあり参加は14人。
私はブログに出した句や日頃詠んできた最近の句のなかから以下の5句を出した。
①街の灯も少しやはらか夜の秋
今回の句会の兼題が夜の秋、夜の秋とは昼はまだ暑さが厳しいのに夜になると秋の気配が漂うことと歳時記にある。
ベランダからいつも街の灯を眺めるのを日課にしているが、真夏は夜の街の灯もギラギラしているように感じるが、立秋を過ぎる頃になると街の灯のギラギラ感が少しやわらかくなっているような感じがすることを詠んだ。
②上梓(じょうし)して新本めくる秋灯火
新しく出した自費出版の本が完成し長い期間苦労したことを思いつつ梱包を開けて本をめくったことを詠んだ。
③オクラの実日に一寸の伸び盛り
施設の園芸サークルでオクラを栽培し一人二本のオクラが名札付きで割り当てられている。
オクラの実は少し大きくなると硬くなり食べられなくなるので注意して見ているが成長がとても早く1日で3cmくらいは優に伸びるのを感心して詠んだ。
④枝豆の束茹であがり青香る
八尾に住んでいた頃頼まれてJA農協のモニターをしたことがあり八尾の名産・八尾枝豆の収穫体験をしたときの思い出を詠んだ。
⑤手を振りて虫の音残し吾子帰る
先日娘が来て一泊して帰ったが、いつも帰り際手を振って帰って行く。その夜ベランダから庭の虫の音を聴いた様子を詠んだ。
🔘結果は⑤の句が特選1名並選1名、③の句が並選3名、②と④の句がそれぞれ2名づつの並選を頂いた。
①は自分なりに見た様子をうまく表現出来たように思っていたがもっと第三者に理解出来るような表現がなかったかと考えている。
館内に掲示して貰う3句は⑤、③、④とした。
🔘私の選んだ特選句は以下の句で確かにこのような光景に出会ったことがある気がして、その映像が立ち上がって来た。
新調も混ざる献灯秋祭
🔘施設の庭片隅にひっそりと一輪づつの珍しい花、
ハナツルソウ(花蔓草)
コエビソウ(小海老草)