小平奈緒選手の全日本500m8連覇と引退

昨日は平昌パラリンピックの金メダリスト・小平奈緒選手が、自分自身の現役引退試合と位置付けた全日本スピードスケート距離別選手権の女子500m競技が行われ、小平選手をずっと応援しているものとしてNHKBSの実況中継を固唾をのんで見た。

結果はあの高木美帆選手を退け37.49秒で優勝、引退に花を添えた前人未到の8連覇(13回優勝)であり本当にご苦労様と言いたい。

小平選手が滑ったあと最後に高木選手が滑るので気が気でなかったが競り勝った瞬間は高木選手には申し訳ないが思わず「やった!」と椅子から腰を浮かして拍手してしまった。

しかし自分が滑った後、高木選手の最終組が滑る邪魔にならないよう自分への称賛の声を押さえる仕草は平昌オリンピックの場面とダブリ小平選手の人柄が否応なく記憶されるシーンとなった気がする。

インタビューで少しの涙を見せ「嬉し涙です」と答えた姿が印象的でこちらまでグッときてしまった。

現在36歳誠に立派な引き際である。 このブログでは2019年12月16日、2020年9月1日、2021年10月24日と折に触れて小平選手のことを書いてきた。

その理由を考えてみると、単に速く滑るということ以外にストイックさ、前向きな姿勢、思考の独自性、継続は力なりを実践する精神力、必要なら海外に長期留学する胆力等々高齢者が云うのもおこがましいが尊敬に値する人間像を見せてくれているからだろうと思っている。

それにしてもこの一年近くマスコミにも出ず引退試合に集中し地元の満員の観客の中、立派に自分の滑りを実行して引退試合に優勝することが出来る精神力は凄いとしか云いようがない。

これからは是非後進の指導でその精神性の高さを役立てて欲しいものだと思っている。

 

【八連覇   遂げて退く人   惜しむ秋】

 

🔘TV画面から撮った競技中と競技後の小平選手

🔘公園の草むらにひっそり咲く小指の先くらいの小さな花、カタバミ(片喰)と思うのだが。