AI(人工知能)による画像生成

小学校の時代から、音楽と図画はいつも自信を失う時間だったような気がする。

歌の下手は今のカラオケに繋がっているが、ただ詩のきれいな歌を歌うのは決して嫌いなわけではない。

図画でも子供心にもなかなか納得するような絵が描けた記憶がなく、今住んでいる施設の各所に掲示されている入所者が描かれた絵を見ると羨ましい。

「文藝春秋」にはサイエンスライターと称される佐藤健太郎さんの「数字の科学」というコラムがあり毎号科学に関連したエッセイが掲載されて楽しみに読んでいる。

最新の11月号は「AIによる画像生成の所要時間」と題して「ミッドジャーニー」と呼ばれる画像生成AIが話題となっていることが書かれてある。

適当なキーワードをいくつか打ち込むだけでクオリティの高い絵画がわずか1分で出来上がるレベルのものらしい。

リアルな人物画、幻想的な風景画、アニメ調も自在とのことである。

そのAIが描いた作品がアメリカで行われた美術コンテストで一位を獲得して(審査員はAIが描いたとは知らされていなかったらしい)大きな論議を巻き起こしているとのことである。

AIの出展作は三枚あり、さまざまなキーワードを試しつつ80時間かけて900枚を生成させ、選び抜いた画像に自ら加筆修正して高精細処理を施したものらしい。

このような分野にAIが使われることは当然異論もあるだろうが、もはやその進歩を止めることは誰にも出来ないに違いなく、AIの恩恵を受けることが出来る人と受けられない人(受けることをよしとしない人)に二極化していくのかも知れない。

AIのことをもう少し深く知ってAIの恩恵を受けたいが、例えば子供時代に自ら早々にあきらめてしまった自分の絵が、AIの助けを借りて自分の居室に飾れたらどういう気持ちになるのだろうか?

それで満足感や達成感は得られるのだろうか?どんな絵を描きたいかも併せて少しばかり興味がある。

 

【秋澄みて   紀淡海峡   寄り来る 】

 

🔘公園の草むらに咲いているのはペラペラヨメナと思うのだが当たっているだろうか?