朝ドラ「ちむどんどん」の歌

現在進行中のNHK朝ドラ「ちむどんどん」は沖縄出身女性の奮闘記で全体に明るいところが気に入っている。

黒島結菜さんが演じる主人公暢子の妹、上白石萌歌さん演じる歌子が名前のとおり音楽や歌が好きな設定で、唄うシーンが随所に出てくる。

今までのシーンではその歌は「翼(つばさ)を下さい」と「椰子(やし)の実」に集約されていて、それぞれ個性が違いすぎる気がするもののどちらも違った形で好きな歌で、番組の中で上白石さんが真剣に唄う姿を見て感心している。

「翼を下さい」はフォークソング全盛の時代に「赤い鳥」が唄ったもので、色々な歌手がカバーされているが個人的にはメンバーであった山本潤子さんや倍賞千恵子さんの歌声が気に入っている。

♪︎♪︎いま私の 願いごとが
かなうならば 翼がほしい
この背中に 鳥のように
白い翼 つけてください
この大空に 翼をひろげ
飛んで行きたいよ
悲しみのない 自由な空へ
翼はためかせ 行きたい♪︎♪︎

一方「椰子の実」は中学校の音楽でも習った気がするが、
云うまでもなく島崎藤村の詩が知られている。

♪︎♪︎名も知らぬ遠き島より 
流れ寄る椰子の実ひとつ
ふるさとの岸を離れて 
汝(な)れはそも波に幾月♪︎♪︎

椰子は当然の事ながら南国産で、タイ国に駐在していた折りゴルフ場ではコース内のホールを分ける樹木として大変よく見かけた。

ボールが曲がると椰子の樹の下に行くが、この時頭上の椰子の実に注意するよう現地の人に言われたものである。
椰子の実には重量がありこれが頭上に自然落下して大怪我をする事故が度々発生するそうである。

あちこちに落ちている椰子の実を見て、当時「これが島崎藤村の椰子の実だ―――ひょっとして日本行きか?」と懐かしく想い出したものである。

🔘アジサイの季節がめぐってきた。