「ちむどんどん」披露宴

今週の朝ドラ「ちむどんどん」での主人公・暢子と和彦との結婚式披露宴では二つの新しい出会いがあった。

①そのひとつがレストラン「フォンターナ」のオーナー・房子のあいさつで紹介された。
先ずわかったことはフォンターナとはイタリア語で泉のことらしい。

フォンターナの名前はドイツの哲学者・ニーチェのことばから採られたという。
『汝(なんじ)の立つ処(ところ)深く掘れ そこに必ず泉あり』

恥ずかしながら初めて知った言葉だが、創作ドラマと分かっていながらなぜか聞いていて鳥肌が立ってしまった。ひょっとしてエアコンの風が当たったのか?

自分がここだと決めたところ、自分で好きだと思える処であればそこをを深く掘り下げれば必ずよい結果をもたらす、と言った意味だろうと勝手に解釈している。
それにしてもなんと簡潔に共感出来る言葉で表現しているのか感動してしまった。

②もうひとつは暢子の妹・歌子が三線(さんしん)を演奏しながら歌った「椰子の実」。
云うまでもなく島崎藤村の詞だが、実は最後まで歌うのを聞いたのは初めてで、最後まで聞いてようやく藤村の「椰子の実」に込めた想いが少しばかり初めて理解できたような気がした。

♪︎♪︎海の日の 沈むを見れば
激(たぎ)り落つ 異郷の涙

思いやる 八重の汐々(しおじお)
いずれの日にか 国に帰らん♪︎♪︎

番外でもうひとつ、フーテンの兄・賢秀が豚の出産で出席できず宴をぶち壊さなかったことが一番良かったのかもしれない。

【朝ドラに ニーチェ語るや 泉あり】

🔘ベランダから見ると庭に隠れるように白い花が咲いている。降りて見てみるとどうやら百日紅の小さな樹、百日紅はてっきり赤い花と思っていたが白い花があることを初めて知った。