映画「砂漠の鬼将軍」

第二次大戦を通じてドイツの軍人のなかで最も敵の連合国側に知られた軍人と言えば多くの人がロンメル将軍の名前を挙げるかもしれない。

特にロンメル将軍の名前を不動のものとし、敵国イギリスのチャーチル首相も激賞した北アフリカ戦線での戦車を主体にした戦いで、物量に勝る英軍を苦しめ追い詰めた戦いは、北アフリカの地名「トブルク」「エルアラメイン」等と共に彼に「砂漠の狐」のあだ名を与え、色々な書籍や映画などに登場するきっかけになった。

NHKBSで放送され録画して観たアメリカ映画「砂漠の鬼将軍」原題は「The Desert Fox: The Story of Rommel」
監督は西部劇で著名なヘンリー・ハサウエー、私はスティーブ・マックイーンが主演した「ネバダ・スミス」がとても印象に残っている。
ロンメル将軍役が英国生まれのジェームズ・メイソンで落ち着いた重厚な役回りと言える。
ヒッチコック監督の「北北西に進路をとれ」では悪役がハマっていた。

砂漠でロンメルから正当な捕虜の扱いを受けた英軍将校が戦後、ロンメルの死について調べてそれを忠実になぞった形で物語が進むが、戦闘シーンはほとんどなく日本語題名の付け方はどうなのだろう。

ヒットラードイツの敗色が濃くなるとヒットラーへの暗殺計画が色々練られるが、なかでも史上有名なのがドイツ軍将校・シュタウフェンベルグ大佐が実行役となり爆弾を仕掛けて会議中のヒットラーを傷つけた事件で、事件後大佐を含めナチス反対派約5000人が処刑されたとされる。

戦争末期、ヒットラーナチスに批判的になりつつあったロンメルもこの事件の関与を疑われ、家族の安全を担保に自殺を強要され従うことになる。

国民的人気のあったロンメルの死はヒットラーの意向で戦死として発表された。
現在のドイツで軍人ロンメル将軍の評価がどうなのか知ることは出来ないが歴史に名前が残したことは確かだろう。

◎初めて植えたオクラがようやく食べられるまで成長してきた。しかしオクラがこれ程綺麗な花を咲かせるとは知らなかった。


オクラが実を付けた状態