映画「ベン・ハー」

NHKBSのプレミアムシネマで映画「ベン・ハー」を録画してまたまた観てしまった。劇場で数回、TVで数回併せて5~6回目かもしれないが、観るたびに新しさがあり観入ってしまう。

何しろ間に、intermission(休憩)まであらかじめ準備されている218分に及ぶ大作で、どうせ観るなら用事の少ない時に一気に観ておかなければならない。

ほとんどの人が一度は観ているのではないかと思われるので、あらすじの説明は不要かもしれないが、一応おさらいすると、ローマ帝国に占領されているパレスチナユダヤ民族の貴族ベン・ハー(チャールトン・へストン)がローマの占領政策に反対して無実の罪で幼なじみのローマ軍司令官に家族を投獄され、自らもガレー船(人力で櫂を漕いで進む軍艦)での囚人漕ぎ手に送られる。

マケドニアとの海戦でローマ艦隊司令官を救ったベン・ハーは艦隊司令官の養子になり家族を救うためパレスチナに帰ってくる。

恋人から家族が死んだと言われたベン・ハーは、幼なじみに復讐するため戦車競争を挑み辛うじて勝利するが、死に瀕した幼なじみから、家族は死の病(ハンセン氏病)にかかっていることを告げられる。
恋人は家族に頼まれやむを得ず死んだと伝えたことが分かる。

ベン・ハー、恋人、家族は救いを求めて救世主キリストのもとへ行くが、丁度その時はキリストがローマ軍によって磔(はりつけ)にかけられる日で、それに立ち会った一行は、家族の病からの回復とベン・ハーが抱えていたローマに対する憎しみの心から解放される。

以前観たときは涙を流した覚えが無いが、今回は不覚にも家族の病に関するシーンなど2~3回涙が出てしまった。
同じ映画を観ても年を経ると感じることは大きく違い、若いときに観た印象は、ローマとマケドニアの海戦や、戦車競争に集約されていたような気がする。

今回などは、ローマとユダヤの関係、ユダヤ教とキリスト、アラブ人とユダヤ人との関係等に興味が移っていたような気がしている。

私がこの映画を初めて観たのは大阪に来て間もない頃、1970年代、梅田に有ったシネマスコープ上映館・OS劇場ではなかったかと思われる。

手元に残る映画パンフレットには1959年作品とありもう既に60年以上経過していることになるが、現在のCGを多用したスペクタクル映画にも負けない迫力ある戦車競争シーンや、キリストも絡んだ物語性など、アカデミー賞を当時11部門も受賞したとされるこの映画は全く時を経ても色褪せていない。

現在パレスチナではアラブ人とイスラエルユダヤ人との衝突が再燃し死者多数が出ている。この映画では戦車競争に挑むため、アラブ人族長とユダヤベン・ハーが共に協力してアラブ種の競走馬を扱うシーンが見せ場の一つになっている。
私も仕事でイスラエルを訪問し、アラブ人とユダヤ人との接点を目の当たりにしたことがある。
難しい課題だが早く落ち着きを取り戻して欲しいものだ。

◎近くの団地の通路に咲いているこの名前は?
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◎若い頃に購入した「ベン・ハー」のパンフレット
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