朝日歌壇の小3の歌

購読している朝日新聞は日曜日毎に読者から投稿された短歌を選者が選んで掲載される「朝日歌壇」のページがある。
4人の選者が10首ずつ選んで大概40首が載せられるが、時おり共選作も出て40首に欠ける場合もある。

私は俳句も短歌もやらないので、その基本的なルールなどは字句数位しか知るよしもないが、歴史上の人物が詠んだ歌、例えば唱歌「青葉の笛」に歌われる平忠度(たいらのただのり)が最期のとき迄持っていた箙(えびら、矢を入れる容器)に結んでいた文に書かれていたと言う、
「行き暮れて木(こ)の下かげを宿とせば花や今宵のあるじならまし」等は自分なりの受け止めで素直に感動してしまう。

朝日歌壇は極力読むようにしているが今回の掲載分には私なりにいいな!と感じたものが二首有った。
その一つ
「妹の口のまわりはネコのひげ エクレア食べてニコニコしている」向日市 望月和奏さん
もう一つ
「四月から店で働く谷ちゃんの マスクの下の素顔は知らず」
伊勢原市 丸山貴さん

後で読んだ評ではネコのひげの歌は小学校3年生とのこと、そうすると妹は何歳かな?ゴルフの終わった後でコンビニでコーヒーと一緒に味わうエクレアは本当に美味しい。然しチョコレートがネコのひげのようになる事が確かにある。

マスクの歌の谷ちゃんは男の子かそれとも女の子か?
色々と想像が拡がるが、作者が男の子らしい処からすると、やはりチョッと気になる女の子だろうか?

久しぶりに出会った鴨の家族、今の季節にここに生息している事からすると、渡り鳥の真鴨ではなく軽鴨?
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