女子プロゴルフ「ダイキンオーキッド」の中止

若手の活躍で盛り上がっている女子ゴルフ今年の開幕戦で3月5日から始まる予定だった沖縄琉球GCダイキンオーキッドレディース」が、コロナウイルスの影響で中止になった。   ゴルフファンの一人としてとても残念だが国を挙げて対応の 一環ではやむを得ない。

この大会の開催には個人的に2つの思い入れがある。

①大会は1988年に始まっているが、開催に至ったのは当時の本土経済界に、沖縄の経済発展に力を貸そうと言う機運があり、経済人呼び込みのきっかけ作りを狙ってスポンサーのダイキンが手を挙げ開催にこぎ着けたもので、例年前夜祭やプロアマトーナメントに経済人100人以上の参加が定着しておりTVでもその映像が流れる。この活動から派生して沖縄の観光開発等多くの経済活動の底上げに繋がっている。

本土から見ると沖縄には近世以降大きく3回の借りがある。江戸時代初期の島津氏の琉球侵攻、明治初期の琉球処分、昭和期の沖縄戦と現在迄続く基地問題で、この借りは「ダイキンオーキッドレディース」のように少しずつ返していく必要があり、ある意味では首里城再建もその機会かもしれない。

②今年の東京オリンピック女子ゴルフ日本代表は6月時点の世界ランキングで決まるが、世界ランク15位以内に選手が入れば国毎に通常2名のところ最大4名迄認められる。
現在畑岡奈紗選手6位、渋野日向子選手11位、鈴木愛選手 15位でこのままの状況であれば日本は3人が出場出来る。

世界ランクは加算方式で、試合に出て良い成績が出るとポイントが加算される方式であり、もし日本ツアーで中止が相次ぐと米ツアーが主戦場の畑岡選手は問題ないが、他の2選手には不利に働きくのではないかと心配になる。
中止の広がりも含めて当面目が離せない。