水素エネルギーへの期待

地球温暖化防止対策でエネルギーの転換を求める声がニュースにならない日はないが、太陽光発電風力発電などについては
実用面や技術面で懐疑的に思っている。

現時点で個人的に一番期待しているのは水素エネルギーなのだが、小規模のものではすでに大阪ガス等から電気分解を逆にした発電装置、家庭用エネファームとして実用化されているが初期費用が未だ高い。

直近のニュースでは川崎重工が世界初の液化水素運搬船進水式を神戸で行ったことが報じられている。
想定は豪州で低品質の石炭から水素を取り出しマイナス253度で液化して体積を800分の1に圧縮し、建設中の神戸貯蔵基地に運ぶらしい。
石炭から水素を取り出す際に出るCO2は地中に戻すのだろう。

専用船には高い技術が必要で、LNG比で格段に高い断熱性、海上の揺れに強いタンク、また気密性に優れた専用荷役装置も必須となる。

水素が社会全体に広がるか否かは水素ステーションの拡充、FCV(燃料電池自動車)の普及などを含むサプライチェーンの充実が決め手で、水素を作り出す技術革新と併せたコストダウンがキーになると思われるが、現時点では技術的に関西企業を含め日本が世界に先行しておりこのまま順調に行けば世界標準になる可能性も持っている。

11月6日のこの日記に書いたが、LNGは50年でエネルギーの柱の一つに成長した、水素エネルギーもこれに習い日本を牽引するエネルギー産業になることを個人的に想像している。