「帰麻」とは???

朝日新聞の記事に「ことばサプリ」というコラムがあり言葉に関する色々な話が載っている。

昨日は「地名を漢語らしく、江戸期から」と題して長崎を訪れることを「来崎」という表現があることを紹介し名古屋なら「来名」とするがこれは漢語らしさを目指した表現で江戸時代には地名を漢語的に書く試みがあり書簡などでよく使われ坂本龍馬は長崎に帰る事を手紙に「帰長」と書いた事があるらしい。

私はふるさと厚狭(あさ)を含み、歴史を調べるのが好きなのだが、厚狭を治めていた厚狭毛利家の古文書に主として村々の出来事、治政を記録した「代官所日記」が残され、一部は厚狭図書館から刊行されており時折それを見て参考にしている。

この中の記述に「帰麻」という箇所があり最初のうちは意味がわからなかったが何度か出てくる事を繰り返す内にどうやら厚狭に帰ってくることを読みが同じ麻を使って表現しているのが解ってきた。

朝日新聞のコラムでなるほどと、合点がいったのだが「代官所日記」を記した武士も、どうやら漢語、漢文に憧れを抱いていたらしい。