心沈むふるさとの三景

今年、用事と同窓会で2度帰省したが、途上で見た今でも気になる景色がある。

その一つJR徳山駅近くの海側に広がる、出光興産、日本ゼオン等の石油化学コンビナートの設備外観の老朽化である。
遠くからでもはっきりと赤い錆が至るところに見られる。もちろん錆が出ているからすぐに影響があったりするのではないだろうが、コンビナートが新設された頃から見ており、また長年製造業に携わった身からすると違和感を感じざるを得ない。もう稼働していないのかもしれないが、それにしても、、、

もう一つはJR山陽線、駅の普段あまり使用されないだろうと思われる引き込み線やホームの端に見られる放置された雑草、さすがに常時運行の線路には雑草はあまり無いようだが、鉄道保線の仕事も身近で見たものからすると、、、

最後は車窓から見た耕作放棄田畑の多さである。駅に近い場所ではまだまだ耕作されている所も多いが山間部に近い所では半分以上が放棄され荒れ果てている、、、

其々に事情があり、日本全体の縮図として理解できるものの昔のふるさとを知っている身からすると心が沈み込む風景である。