今月の俳句サークルの兼題は「梅」、どこか梅の花が咲いているところはないか探していたところ神戸市の広報誌に須磨離宮公園の梅が載っており距離的にも近いことが分かり、昨日車で出かけてきた。
須磨離宮という名前には記憶があり大正時代に天皇家の別荘・離宮として完成利用されていたもので、大正天皇、昭和天皇、それにラストエンペラーといわれた清朝最後の皇帝で後に満州国皇帝に擁立された溥儀(ふぎ)も来日時御殿に滞在されたことがあるらしい。
先の大戦の空襲で御殿などが焼失、戦後米軍の接収を経て昭和42年(1967)神戸市に下賜された歴史がある。
須磨の海を見下ろす丘・月見山の中腹に在り平安時代の歌人・在原業平が月見をしたと伝えられている。
丘の中腹に在るため海方向に眺望は抜群ながら坂道だらけで脚を鍛えるのにちょうど良いかも知れない。
公園の一角にある梅は残念ながら少し早いくらいで三~五分咲きといったところだろうか。
【春寒(はるさむ)を離宮の花が温(ぬく)めおり】
【梅の香が一木(いちぼく)なりの我を通し】
【梅の花 実に生(な)り変わる 不思議あり】
🔘高台から見る須磨の海と大噴水
🔘梅の花あれこれ