映画「胸に輝く星」

NHKBSプレミアムシネマで放送された1957年の西部劇「胸に輝く星」を録画していたのを見終わった。

正直云って余り深く考えもせずたまたま番組表を見て録画しておいたのだが、観始めるとモノクロの古い画面に引き込まれて大当たりの映画であることを確信した。

その予兆は冒頭に出てきた映画製作者の紹介からあった。監督が大作「エル・シド」も手掛けたアンソニー・マン、主演がヘンリー・フォンダアンソニー・パーキンス、おまけに子供の頃のTV西部劇「連邦保安官」で名前を覚えたリー・ヴァン・クリーフの名前が出てきたので注意して見ていると殺人犯の悪役だった。

町に住む別の悪党を演じていたネヴィル・ブランドも顔だけは昔TVで記憶があり、なぜか顔馴染みが悪党ばかりであった。

ネタバレにならないようにストーリーは簡潔にしておくと、妻と子供を亡くして保安官を辞めて賞金稼ぎになったヘンリー・フォンダが、とある町の正義感溢れる新米保安官のアンソニー・パーキンスを助けて一人前にしていき、ヘンリー・フォンダはその町で新しい伴侶と息子を得て一緒に町を去っていく物語である。

配役は別にしてもモノクロの映像は今見ても古さを感じさせず完成度が高いことを思わせる。

西部劇で「胸に輝く星」とあれば誰しも保安官のバッチを思い浮かべると思うがこの映画の原題は、「The Tin Star 」であり直訳すると錫の星、ブリキの星になるのだろうか?これは余りに直接過ぎてやはり日本語の題の方が断然良い。

いつも思うのだが今まで見たことがない、あるいは見逃した良い映画を家に居ながら無料で観ることが出来る、当たり前になっているがこれ程有難い便利なことはない

 

【春立つも花粉の飛ばぬ野辺であれ】

 

🔘以前にも写真を撮り今頃菖蒲(あやめ)が咲くのか?と思っていたが、施設の職員さんに尋ねて解ったのだが、これは寒菖蒲(カンアヤメ)という品種らしい。