昨日は7月7日七夕(たなばた)で、住んでいる施設でもロビーの一角が笹で飾られており否応なく季節を感じてしまった。
職員さんの願い~阪神がクライマックスシリーズに滑り込んで更に日本一になるストーリーが頭の中にあるらしい、阪神ファンはなかなか諦めない?
夕食は七夕行事食、「そうめん・ちらし寿司」のメニューで、普段は家内が作って部屋で食べているが、久しぶりに食堂で食べ味、量ともに満足した。
元々織姫(おりひめ)と牽牛(けんぎゅう)の天の川を挟んだ話は中国の伝説に由来するので、本来は旧暦の7月7日のはずがいつの間にか新暦で定着してしまった。
♪︎♪︎七夕のかざりはゆれて
想い出はかえらず
夜空かゞやく星に
願いをこめた君のさゝやき
時はめぐりまた夏が来て
あの日と同じ七夕まつり
葉づれさやけき杜のみやこ
あの人はもういない♪︎♪︎
天の川を銀河と呼ぶ中国では星と水に因んだ伝説が広く知られる。
銀河は漢帝国、漢民族、漢字のもとになった地域、現在の陝西省・漢中(せんせいしょう・かんちゅう)市を流れる長江の最大支流・漢水(かんすい)の水が天に昇ったものという。
そのためもあり銀漢(ぎんかん)という呼び方が詩歌の世界などで使われる。
私の下手なカラオケ持ち歌のひとつ、都はるみさんの「古都逍遙(ことしょうよう)」
♪︎♪︎別離(わかれ)は人の 常なるを
銀漢冴えて 水清く
ゆきて還らぬ 紅唇(くちびる)よ
熱き心よ 今何処
ああ花も夢もかえらず
逢いたい逢いたい 今の君に逢いたい♪︎♪︎
また天空にある無数の星は黄河の源流近く、青海省・星宿海(せいかいしょう・せいしゅくかい)にある大小無数の沼沢(しょうたく)が天に昇ったものと云われ、ここは星の生まれる場所とされる。
この事を背景に作家・宮本輝さんは小説「星宿海への道」を書き、NHKでは以前大規模な撮影隊を送り込み「~星の生まれる海へ~中国・黄河源流への旅」というドキュメンタリーを放送したことがある。
現代では星が何であるか分かっているが、それを知らない古代の人々が、水が天空に昇って輝くのが星だと想像していたことはとても説得力とロマンがあるように思える。