山口県在住の同級生から防府天満宮に出掛けた際の写真を送って貰ったがその中に御神木として楠の大木の写真があった。
防府天満宮は日本三大天神の一つで建立されたのは日本で最も古いといわれる。
・送って貰った御神木写真
ふるさと厚狭の天神様で毎年恒例になっている懐かしい行事「大行司、小行司」は2020年4月30日と5月1日の2回に分けてこのブログに書いたように、防府天満宮の同じ行事に由来があることが分かっている。
天満宮、天神様は云うまでもなく平安時代の人・菅原道真を祀ったもので、道真は梅が好きだったとの言い伝えがあり、大宰府に左遷される直前自宅の梅を詠んだ歌
「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」
は余りに有名で京の梅が一夜で大宰府の道真の元に飛んだ飛梅伝説も作られた。
こういう経緯があるだけに今まで私は天満宮に御神木があるなら梅だろうと思っていた。
楠の御神木は見るからに年を経て枝分かれし用材としては不向きであり、推定樹齢800年とされているらしいが、防府天満宮は延喜4年(904)の創建と伝わるところから御神木は創建後に生えた(植えられた)ものと考えられる。
これらを前提にしてつい私の好きな言葉「無用の用」を考えてしまった。
この言葉は中国の老子、荘子のいわゆる老荘思想のなかに有るものでその意味は、役に立たないと思われているものが、実は大切な役割を果たしているということにある。
荘子はその例として材木として役に立たない木が、役に立たないため、切り倒されることもなく 長い間その命をつないで、大きな神木となったという、その神木としての役目をたとえに使っている。
私はこの言葉を知ってから、自分の好きなゴルフや歴史の事などをより一層好きになった。
◎これは菊科のクリサンセマムではないだろうか。
図書館脇で、寒さのなか頑張っている。