1995年に始まったNHK「映像の世紀」はアメリカABCと共同製作による、20世紀を世界各国に保存されている映像をもとに色々な角度からひもとくドキュメンタリー番組で、私もテーマによって楽しませてもらってきた。
「映像の世紀プレミアム」はテーマごとに新しい映像も加えながら再編集されたもので現在、順番に再放送されている。今回録画して観たのは「英雄たちの栄光と悲劇」と題するもので誰もが知る英雄たちの知られざる部分も含めたストーリーが当時のモノクロ映像と共に迫ってくる。
旧知の内容は別にして、私がこの番組で初めて知ることが出来た事実を書き残して措くことにした。
・チャールズ・リンドバーグ(翼よあれがパリの灯だ)
大西洋単独無着陸飛行に成功したリンドバークは後年ナチスドイツ・ヒットラーに傾倒し母国アメリカから裏切り者扱いされていた時代があった。
・ロンメル将軍(砂漠の狐)
アフリカ戦線で自軍の兵力を過大に見せるため、戦車の認識番号を書き換えたり戦車走行時わざと砂煙を過大に上げさせたりした。
・南極探検家 英国・スコット、ノルウェー・アムンゼン
南極点到達に遅れをとったスコットは南極で死を迎え、南極点到達に世界で一番乗りしたアムンゼンはその16年後北極で死を迎えた。2人の英雄は両極で眠る。
・プロレス 力道山
相撲を引退し、アメリカに渡ってプロレスを見学しTVとの結び付きが必須であることを学んだ。
その後帰国してプロレス団体を立ち上げそれを実践した。当時の最高視聴率64%!
・チェ・ゲバラ
キューバ革命の同士カストロと旅行先のメキシコで出逢って語り合い互いに共感した。その直後キューバ反乱軍(革命軍)は10数人からスタートした。
・ジョン・F・ケネディ
子供の頃からのひどい腰痛持ちだったが国民の前では決してその事を見せなかった。
キューバ危機の際、原爆の大量使用を含む先制攻撃論の米軍部の圧力を撥ね付けてソ連フルシチョフ首相と交渉、キューバへの武力進攻をしない約束で、キューバからのミサイル撤去を実現させ核戦争の危機から救った。
◎まだまだ世の中には知らないことが溢れている。
キューバ危機の際、ケネディ大統領の動きを見ると指導者によって結果的に戦争か平和の違いに繋がる事が良く分かる。
国の指導者を選択することの重要性を突き付けられた気がする。
逆に考えるとそこに暗殺される危険が内在するのだろう。