中国武漢でのウイルス感染

人口1000万を越える中国の大都市武漢で、新型ウイルス感染が集団発生している報道が新年早々世界を駆け巡っている。

たまたま昨年末のこの日記で、山口県周南市にある「漢陽寺」がこの武漢市を構成する三鎮(武昌、漢口、漢陽)に由来する事を書いてしまった関係で否応なくこの問題に注目することになってしまった。

生鮮市場の関係者から感染者が出ているとのことだが、私も駐在した折りに多少経験したが、中国では「四つ脚のものは机以外全て食べる」というジョークがあるほど色々な動物を食べる習慣があり、このような感染が発生するリスクが潜在的に高いかもしれない。

発生当初は無いと言われた人から人への感染が疑われる事態に、武漢市を陸と空から封鎖する対応が取られているようだが私の知る範囲からするとその効果は限定的かもしれない。
・今、春節の最中でこの間は想像を越える人の大移動がある。
武漢は長江とその支流の合流点で多くの湖、水路が交錯しこれ等の水運まで封鎖することは事実上困難と思われる。

それはともかく武漢は私も一度訪れた事のある大都市で古代は戦国七雄「楚」の領域、近代では辛亥革命の発端になった「武昌蜂起」の地であり、また先の戦争では日中の激戦地であった。

想いある大都市の早期復活を期待・応援すると共にオリンピックを控えた日本の防疫体制にも万全を期して欲しいと思う。