プラスチックごみ対策「Loopループ」

海洋プラスチックごみによる汚染や生態系への影響が、色々な場面で語られているがこれに対応した「Loop」と呼ばれる新たなビジネスモデルが世界で動き出しているらしい。

米のP&Gペプシコ、スイスのネスレ、日本でもグリコやサントリー等の世界大手日用品、食品メーカーが参加を表明した共同体が当面課題をあぶり出す為の実験営業を行い、世界経済フォーラムもこのビジネスを支援していくとの記事が日経電子版に小さく載っている。

この仕組みは使い捨ての容器を無くすことを目指し、ウエブで商品を注文すると繰り返し使えるケースに入って届き、商品を使い終えた容器もそのケースに入れて回収、メーカーに運び洗浄再充填し出荷する。これによりごみが出ず容器を捨てる手間も省ける。

昔の牛乳配達に近いビジネスモデルとも言えるが、現在の日本の高齢化を考えると買い物難民対策と言う面からも充分ビジネスチャンスがありそうにも思われ、さらに日本人の根底にある「もったいない」と言う心情にもマッチするように思うのだが。

ただこれだけ使い捨ての経済が定着している中でケースや容器関係の産業や働く人をどう転換していくかは課題として残る。誠に小さな記事だがそこに大きな可能性を私は感じており、 10年後の状況を見たいものだ。