故郷と織田信長

私の出身地山口県は本来、織田信長とは何の接点もない。然し遠く離れていても繋がることもあります。

生まれ育った厚狭の町一円は萩本藩の分家である厚狭毛利家の知行地であったが、実家のある 地域のみは毛利本家の家臣、熊谷家が藩政期の大半を通じ知行していた。

[厚狭毛利氏と熊谷氏のことは私のライフワークとも言えるのでこの先何度も書くことになると思う。]

この熊谷家の家祖と見なされるのが熊谷直実だが、この人の人生も波乱万丈としか言い様がないがそれは後日に譲るとして、、、

映画やTVで織田信長が出てくると決まって幸若舞 敦盛「人間五十年下天のうちに---」 が始まるがこれこそ武士中の武士といわれた熊谷直実が年若い平敦盛を討った心の内を表現したものである。

敦盛と直実は唱歌「青葉の笛」に吟われているが残念ながら今ではこの「一の谷合戦」故事を知る人は少ない。

先日カラオケ屋でこの曲が未だに収録されているのには少々びっくりしたが。

TVで織田信長が「人間五十年---」を舞始めると故郷の熊谷家屋敷跡が条件反射的に思い浮かぶ。