阿川佐和子さんの対談番組「サワコの朝」に倍賞千恵子さんが出演するのを新聞の番組表で知り録画したものを今日観た。
倍賞さんは77才とのテロップが出ていたが歳相応の老いを感じさせ無理に若作りしていないところが倍賞さんらしく好感が持てる。
俳優の前は童謡歌手だったとのことで、唱歌から流行歌迄幅広くカバーしているのがうなずける。倍賞さんの歌は全く力みを感じさせず素直にサラッと歌っている印象でカラオケ練習する際の先生としては自分にとって一番と思える。
俳優として172本の映画に出たとの事であったが「下町の太陽」は吉永小百合さんの「キューポラのある街」と懐かしい青春映画の双璧だろうか。
山田洋次監督の「男はつらいよ」の「さくら」は誰もが知っているはまり役だが、私は同じ監督の「家族」と「故郷」の両方の「民子」役が記憶に刻み込まれている。
何れも高度成長期に炭鉱や石船など成長から取り残される側を描いたものと思うが倍賞さんの役は苦しいなかでも将来に希望的なものを感じさせ、とても救われる気がした事を覚えている。
普段TVはBS主体に見ているがたまたま新聞の番組表に目を通したお陰で地上波で懐かしい人のいい話が聞けて嬉しい時間であった。