墓参り厚狭へ帰省①松嶽山(まつたけさん)・正法寺(しょうほうじ)

彼岸の入りということもあり故郷の厚狭へ墓参りで帰って来た。

神戸より西のせいか山口県の方が少し暑い気がしたが、秋の気配も感じつつ墓参りを済ませた後、タクシーで松嶽山・正法寺に参って来た。

今回の墓参り帰省では、今までこのブログで何回か取りあげさせて貰っていても実際には行ったことがない二箇所を、この機会に訪れておこうと決めていてその一つが松嶽山である。

厚狭の街方向から見る松嶽山

西北にそびえる標高324mの松嶽山は厚狭の第一の象徴で、いつも背後にこの山をみて生活している印象があり、その山頂近くにある真言宗正法寺は古代からの花山法皇伝説などが残る古刹である。

壇ノ浦の源平合戦元寇の折りの加持祈祷、中世の悪党等との所領争い、長門国守護職・厚東氏との関わりなど、厚狭の歴史を語るうえで欠かせない史跡で、このブログでも都合10回程度は何らかの関連で取りあげてきた。

TVの「ポツンと一軒家」に出て来そうな崖が迫る危険な道を辿りながら何とかたどり着いたが、史料にある「隆盛時山中に十二の坊、山麓に五十の坊を持つ大伽藍」はなかなか想像しにくいながら、真言宗特有の山岳信仰と結び付いた雰囲気は充分感得できた。

また私の生まれた村などに今でも残る弘法大師信仰に影響があった山と寺であったことも、その位置関係から充分理解出来る。

現在の正法寺

境内から厚狭の街方向を見たが木々に遮られ残念ながら見えない。

道筋で今年初めての彼岸花に出会った、田の畔に咲く彼岸花が懐かしい。タクシーの運転手さんの話では今年は猛暑で花が少ないらしい。

🔘この日下山後、二冊目の本を送ったことで連絡のついた10年来会えていない中学時代の友人ひとり、高校時代の友人ひとりと別々に待合せ、各々と近況を話すことが出来て良い帰郷一日目になった気がする。

🔘今日の一句

 

秋風と帰りなんいざ故郷へ