映画「星の子」

住んでいる施設の映画会があり「星の子」という映画を観賞した。
プログラムに主演が芦田愛菜さん、その両親役が永瀬正敏さん、原田知世さんとあること、また以前観て良かった
樹木希林さん、黒木華さん、多部未華子さんが出演し茶道の世界を淡々と表現した「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」を撮った大森立嗣さんが監督だということで期待したのだが、正直今現在も私はこの映画がよくわかっていない。

芦田愛菜さんが主演のドラマや映画は今まで全く観たことがないが、超がつく読書家だと聞いており是非その演技を観たいと思っていた。

中学生の主人公・ちひろが幼い頃、原因不明の病気で両親は心配のあまり新興宗教にすがることになる。
ちひろは元気に育ちそのため両親はずっとその新興宗教への信仰を続け疑問を持った姉は家出、おじさんとも衝突する。
家計は厳しく世間から不審の目で見られながらもちひろは自分なりの世界で中学生活を淡々と過ごしていく。

中学生らしい恋や友人とのやり取りもあるなかで、新興宗教に対しても世間の目を気にしつつ両親の愛情も理解し、付かず離れずの不思議な間合いが描かれる。

星を信仰の対象にした新興宗教の設定で、ラストは両親とちひろが3人で真夜中に流れ星を見つめるシーンで終わるが、原作者や監督の意図が分かりかねて困ったまま終わってしまった。

今、安倍元首相の狙撃事件で新興宗教との関係が世間をにぎわせているが、その理解の一助にもなればという多少の思いもあったのだが。

ただ新興宗教にすがらねばならないほどの状況に置かれた人が色々な形でいるということ、またそういう親を持つ子供のいることはこの映画にも充分表れていた。

芦田愛菜さんには読書好きを生かしたキャラクターや、明るく面白い役を演じて欲しいものだと勝手に思っている。

時間が立つともう少しこの映画のことが分かって来るのだろうか?

🔘夕方の歩き道にて、

【ヤマモモの 熟れて落ちたり 坂の道】

🔘施設の庭シリーズ

これもカマキリの生まれたてのような