キャロライン・ケネディさん

米国バイデン大統領がオーストラリア駐在大使にケネディ元大統領の長女でオバマ大統領時代に駐日大使だったキャロライン・ケネディさんを指名したとのニュースを聞いてこれは日本の国際関係に於いて年明けのグッドニュースだと直感した。

日経新聞の記事によればケネディ家はオーストラリアと浅からぬ縁が有るようで、太平洋戦争当時、元大統領が艦長の魚雷艇が日本の駆逐艦と衝突、乗組員と海に投げ出され元大統領は泳いで助けを求め、オーストラリア政府が救助した。

ケネディさんは指名後の声明のなかでこれに触れ
「恩に報いるために懸命に働く」と記されたそうである。

一方ケネディさんは米国民主党中枢に古くから人脈を持ちまた周知の通り日本をよく知る人物としても有名で、オバマ大統領が米大統領として初めて広島を訪問したが、これを説得し続け実現にこぎ着けた裏方がケネディ大使だったと言われ、当時の岸田外相が説明役を担当していた。
すなわち日米政権中枢に直接話が出来得る人物である。

今日本を軸に世界地図を地政学的に眺めた場合米国との同盟は大前提ながらオーストラリアの持つ重要性を改めて確認することになる。
何より資源国であり磐石の民主主義国である。

(これは私個人の見方だがこの三国にインドとインドネシアを加えることが出来れば完璧な地政学的な布陣が出来上がる)

現在、クワッドと呼ばれる米、日、豪、印、4ヶ国の同盟構想が進んでいるがこれを機能させる為にも米、日、豪、のトライアングルが重要で、今回の大使人事は大きくこれに寄与すると思われ、日本にとってとても良い変化をもたらしてくれそうな気がして前向きに受け止めている。

何より個人的にも日本にとっても前向きで明るいニュースや話題が欲しいこの頃である。

◎寒いなか、我が家の玄関で一輪だけ咲くなでしこ。
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