「エル・シド」とチャールトン・へストン

先日寅さん映画を見に出掛けた折、時間待ちで本屋で立読みし衝動的に田澤耕著「物語カタルーニャの歴史」中央公論新社刊を買ってしまい今頃、読み始めている。

ニュースでスペインのカタロニア(カタルーニャ)の独立運動が報道されており手に取ったのだが、そのなかで昔、映画で観た伝説の英雄エル・シド(エル・シッド、本名ロドリーゴ)に触れた箇所があり、つい買うはめになった。

大作映画「エル・シド」を劇場で見たのはいつ頃だったのか?
チャールトン・ヘストンソフィア・ローレン主演でスペインの伝説的英雄エル・シドイベリア半島を侵略するイスラム勢力から国を守る物語である。(映画ではキリスト教が善でイスラム教が悪として描かれているが此には相当違和感がある。)

私もこの映画で初めて、イベリア半島が一時期イスラム教の支配下にありキリスト教勢力による「レコンキスタ」国土回復運動と言う長い戦いがあったことを知った。
スペインの宣教師フランシスコ・ザビエル等からイベリア半島はガチガチのカトリックと思いがちだが、映画で新しい知識を得ることも度々ある。

俳優チャールトン・ヘストンの主演映画は私の若い時代と共にあった。
ベン・ハー十戒、北京の55日、ダンディー少佐、ミッドウエー等主演作が直ぐに思い浮かぶが、どれも大作でハリウッドらしく惜しげもなく金が使われ臨場感溢れる作品ばかり。

ちなみに私のイチオシはアパッチを討伐するためチャールストン・ヘストンが寄せ集めの騎兵隊を率いて出動するサム・ペキンパー監督の「ダンディー少佐」です。
考えてみると私にとって、外国映画は知らない世界を覗く大きな窓だったかもしれない。