「男はつらいよ」佐藤蛾次郎さん

今年は映画「男はつらいよ」が始まって50周年で、亡き渥美清さんをどうやって撮るのか知らないがシリーズ50作目の新作もお正月映画として封切られるらしい。

男はつらいよ」にいつも登場して寅さんの子分格になる帝釈天寺男・源公の役を演じていたのが佐藤蛾次郎さんで、「週刊朝日」で想い出を語っておられる。

一番の想い出は渥美さんの発案と奢りで、山田洋次監督、倍賞千恵子さん、渥美さん、佐藤さんの4人でタヒチに旅行に出掛けたことで、皆でホテルのプールサイドに集まったとき倍賞さんがワンピースの水着を着てきたので「ここはビキニでしょうー」と言うとビキニに着替えて出てきて、とても綺麗だったと話している。

実は私の場合佐藤蛾次郎さんとの初めての出会いは、60年近い昔に遡ると思うが、テレビの「神州天馬侠」という番組で一度聞いたら忘れない蛾次郎という名前と今の顔をそのまま小さくしたモジャモジャ頭で主人公の敵になる少年役で出ていた事にある。

神州天馬侠」は吉川英治氏の作で武田勝頼の一子伊那丸が活躍する子供向け冒険時代小説で同じ作者の「天兵童子」等と厚狭図書館でむさぼり読んだ忘れられない記憶がある。

この為「男はつらいよ」で佐藤さんに再会した時は「ここにいた!!」と思ったものである。
これを書いていると新作の「男はつらいよ」をシネコンに見に行く気になってきた。