「お帰り寅さん」

昨日「男はつらいよ」の50周年記念映画「お帰り寅さん」を見に大阪天王寺の映画館に出掛けてきた。いつもなら近くのシネコンに行くのだが車検中で車がなく久しぶりに電車を利用。

渥美清さんをどう扱うのかと思っていたが甥の満男と元恋人の泉ちゃん(後藤久美子さん)を縦糸にして、横糸に、折々の寅さんの旧映像を使った想い出が存分に織り込んである。

男はつらいよ」シリーズは劇場かテレビで殆んど見ているので当然出てくる旧映像は記憶にあるが、これらの場面で不思議に何度も涙が出て仕方がなかった。過去このシリーズを見たとき涙を流した覚えがなく、殆んどの記憶は笑いの場面のような気がしていた。
良くは判らないが歳を重ねると同じ台詞を聞いても感じ方に変化が表れるのだろうか?
それとも記憶が風化しているのだろうか?

それにしてもおいちゃん、おばちゃん、御前さま、タコ社長、皆いなくなり倍賞千恵子さんんのさくら、前田吟さんのひろしも老け役となってしまった。私の応援する佐藤蛾次郎さんの源公が帝釈天の鐘突きで力尽きてヘタリ込む姿も含め50年の年月を強く感じさせる構成で、見終わって否応無く自分の年月を重ね合わせてしまう。

電車利用のメリットを活かし寅さん気分で昼間の生ビールを味わってきた、刺し身と海老フライの組合せでうまい!下宿中の孫へケーキのおみやげも忘れずに。