緒方貞子さん

この日記で緒方姓を書くのは緒方洪庵に次いで短期間に2回目でこれも何かの縁か。

国連難民高等弁務官を務められた国際政治学者の緒方貞子さんが10月22日にお亡くなりになって2週間を過ぎ、ようやくマスコミの報道も落ち着いてきた。

この間、得た情報から、海外での評価がこれ程高い日本人女性をあまり知らない。外務大臣にも2回打診があったらしいが、今さらながら日本の誇りと言うべき人かと思われる。

今まで緒方貞子さんについては確かに国連難民高等弁務官時代にテレビニュースで紛争地域を訪問される小柄な姿は見掛けていたものの、詳しくはほとんど知らなかったが今回の報道で色々な経歴、仕事内容を見聞すると共にグサリと来た言葉を記録した。

・「日本人は難民問題が遠い世界のものと考えているかも知れないけれど先の戦争で多くの日本人が難民になった。どんなにつらいか支援がどんなに有り難いか身に沁みて知っているはずよ。」

・「政治学を選んだのは日本がなぜ戦争をしたのか知りたかったから。」

・米国留学で学んだのは「自分の考えを持つこと」「それを理論的に明晰な言葉で表現すること」

・「日本人としてでなく一人の人間として考え行動しているんです。」

・「前例に縛られることなく決断する。」ー 従来国連の保護の対象外であったクルド人国内難民の保護を決断する際に。

 ◎言葉に自らの信念がこもっている様に感じる。