バナナの話

最近、ゴルフへ行く日の朝は、家でパンかご飯を少し食べ、その後ゴルフ場への道沿いのコンビニ駐車場か、ゴルフ場の喫茶コーナーで持参のバナナをコーヒーと一緒に食べてスタートに備えるのが習慣になっている。

ゴルフ中継を見ていると女子プロなどはモグモグタイムにバナナを食べている人が結構いる。カロリーもあり持ち運びにも容易でゴルフには最適な食べ物といえる。

子供の頃は高価で病気の時位しか食べた記憶がないがこの頃は安くて美味しい。多分、フィリピンや南米等の産地を含む品種改良、栽培、流通、等  目に見えない努力のお蔭だろう。特に日本の商社の力が大きい。

タイに赴任していたとき工場の近くの従業員の家に何度か行ったが、ほとんどの家の庭先にはバナナが植えられており食べたこともあったがいわゆる小ぶりなモンキーバナナで今の日本で食べるバナナの味とは比べものにはならない。

然しこのバナナはいざという時の貴重な食料源となるもので、例えばアジア通貨危機の折りインドネシアではジャカルタから多数の人々が田舎へ脱出したが餓死者が出ることはなかった。この人々を熱帯の植物が助けた。

バナナの亜種を日本では芭蕉と呼ぶがこの英語読みはジャパニーズバナナである。あまり食べることはないが繊維を使って芭蕉布と呼ばれる独特の織物になる。

俳人松尾芭蕉はもと伊賀の武士だったが出奔した江戸で家に芭蕉を植えていたことをきっかけに号として使用した。これが川柳だったら松尾バナナで良いと思うのだが。

以上思いつくままに。