タイの解説書が出てきた②タイの季節感と行事

12月31日の続き

四季のある日本からみるとタイは一年中暑い国というイメージがあるが、その暑い中でも熱帯モンスーン(季節風)気候から来る季節の変化があり、大別すると南西季節風の影響を受ける5月から10月頃迄の雨季と、北東季節風から来る11月から4月頃迄の乾季に分けられる。

何れも極端で雨季になると一日一回のスコールで道路の冠水などは当たり前で洪水も普通に起きる。
この熱帯特有のスコールは最近の日本の夏でも兆候が見られるようになったが、「一天にわかにかき曇り」の表現通りあっという間に空が黒雲に覆われ大粒の水滴が大量に降ってくる。

乾季ではほとんど雨が降らない為ゴルフなどは全くその心配がないが、太陽を遮るものが無い場所ではその太陽光が身体の皮膚に直接当たると痛いという感じがする。

この季節感の節目を表す年中行事が「ソンクラーン」と「ローイ・カトン」

4月13日(仏暦の正月)に行われるソンクラーンは水掛け祭とも云われ耕作期への雨乞いが起源といわれる。
仏像を洗い清めたり互いに水を掛け合って興じる。

私が勤務していた工場でも従業員がバケツや大型水鉄砲で水を掛け合い、ひどくなると工場の設備にまで水が掛かる恐れがありあわてて止めた想い出がある。
私も水をかけられたがこの日は文句を云ってはいけないらしい。

10月末から11月初めの満月の夜行われるローイ・カトンは水の恵みへの感謝の祭といわれる。
日本の精霊流しに似ているが、人々が花灯籠(カトン)を川や水に流し(ローイ)水への感謝を表す。

バンコクを流れる大河、メナム・チャオプラヤーのローイ・カトンを見に行った事があるが、沢山のカトンが満月に照らされ水面に映えるのはとても幻想的であった。

タイのポピュラーソングで「ローイ・カトン」の歌があり、私がタイ語で唄える唯一の歌です。

そういえば今1月頃は日本人にとって一番過ごしやすい云わば涼期とも云える時期に当たるが、残念ながらもうしばらく観光旅行は出来そうにありません。


◎娘が孫を連れて帰省してきたが、その岡山土産のなかに、干し柿に白あんが詰めてある「粋甘粛(すいかんしゅく)」というお菓子がありその美味しさにビックリした。

干し柿の味も久しぶりだが中の餡と甘く調和して、私の中ではコーヒーのお供で大ホームラン。
食べた後で気付いたので写真を撮り忘れ、しおりで代用です。国産干し柿とこだわりが書いてある。