クリミア半島についてのあれこれ

これを書くに当たってGoogleの地図でクリミア半島を再確認したが、見れば見るほど、素人目でもこの地が戦略上重要である事がわかってくる。
・ロシアの首都モスクワ大都市ボルゴグラードに比較的近い。
黒海を押さえ、ボスポラス海峡ダーダネルス海峡、を経て地中海に出る事が出来る。
・東、西ヨーロッパ、西アジア、中近東、アフリカの何れにもつながる要地にある。

サンマルクカフェで読む雑誌「プレジデント」には毎号「池上彰と増田ユリアのドキドキ大冒険」という記事があり、ジャーナリストの増田さんが現地で撮った写真を元に同じジャーナリストの池上さんと議論を展開する事になっている。

今回はクリミア半島が対象で、ヤルタ会談の舞台であったリバデイア宮殿(帝政ロシア最後の皇帝の別荘)と、ロシアの軍港セバーストポリのロシア戦艦の写真が提示されてある。
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この中での議論の概要は、
①19世紀半ばクリミア戦争(帝政ロシア対英、仏、オスマントルコ)での英国ナイチンゲール統計学も使った看護活動。
クリミア戦争は弱体化するオスマントルコを見越し帝政ロシアが南下を図ったがそれを嫌った英仏連合に阻まれた。

②第二次大戦末期連合軍首脳、英チャーチル、米ルーズベルトソ連スターリンが会談し独の処理やソ連の対日参戦と千島列島などの帰属を秘密に協定したクリミア半島ヤルタの会談。

③ロシアの領土政策の一つが伝統的な南下で、冬でも凍らない不凍港を求めており、これがクリミア半島にこだわる理由。

④2014ウクライナ領であったクリミア自治共和国プーチン大統領がロシアに併合した。(ウクライナに親EUの政権が発足した時点で併合を考えて着々と手を打っており、プーチンに対する西側の不信はこれで極まった。)

・ここでは取り上げられてないがロシア革命の引き金の一つで映画にもなった「戦艦ポチョムキンの叛乱」もセバーストリ軍港近くで起こった世界史の重大事件と言える。

◎歴史的経過と地理的な要素を併せて良く見てみると、現在世界各地で起こっていることがより深く理解できる格好の見本かも知れない。

アスファルトの隙間から頑張って立ち上がった花
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