ばら積み船の用船料急騰

今日コメダ珈琲店で読んだ日経新聞に、ばら積み船の用船料が急上昇している記事が載っている。

中国の景気刺激策によるインフラ投資でブラジル産鉄鉱石需要が増え大型船舶(ケープサイズ載荷重量18万t)が不足、これが中型船(パナマックス載荷重量8万t)にも波及し更に南米産穀物の豊作が中型船の活発化に拍車を掛けているとのことである。

これを読んで「しまった」と思い急ぎ帰宅して、ばら積み用船料の総合的な値動きを表す「バルチック海運指数」を調べるとここ1ー2ヶ月で2倍以上になっている。

「バルチック海運指数」はロンドンで毎日更新される指数であるが、長期契約が多いコンテナ船、自動車船、タンカー等と違い短期のスポット用船が多いばら積み貨物船(鉄鉱石、石炭、穀物、工業用原料等)はその賃料が景気動向に左右されるため景気の先行指数の一つであり、以前から定期的にその動きを見ていたがここ数ヶ月、世界の景気動向が思わしくなく大きな変動はないだろう思って見るのをサボっていた。

他も含め決めたルーチンを安易な気持ちで止めてはいけない事への警告と受け止めた。

何れにしろ中国のGDP伸び率低下、米中摩擦、ホルムズ海峡等、世界景気の負の情報は多いが意外とここに来て良い兆しもあると思わせる貴重な情報である。