大阪富田林でのゴルフと寺内町

昨日はこの冬一番の寒波の中、旧知の皆さんと4人で大阪富田林市内のゴルフ場に出掛けてきた。雪もあり得る予報だったが何とか免れたものの風が吹く厳しいコンディション、スコアはあまり言いたくないが48、49トータル97、物言えば唇寒しの心境、帰りの車中で涙代わりのみぞれが降ってきた。

ゴルフ場のある富田林は古い街並みがしっかり残る寺内町で有名で、関西のTVでも度々取り上げられまだ全国区とは言えない迄も知名度が徐々に高くなって来ている。
戦国時代から続く真宗興正派興正寺別院が中心になった、宗教と商業を兼ねた歴史ある集落である。

私の住む大阪八尾市にも寺内町の名残が二つ残されており、その一つは久宝寺御坊・顕証寺を中心とする久宝寺寺内町であり、もう一つは八尾御坊・大信寺を中心とする八尾寺内町である。

興味深いのはそれぞれ親鸞上人を宗祖とする浄土真宗でありながら三寺の属する派が異なる事である。

富田林興正寺別院は興正派で織田信長が大阪石山本願寺を攻めた石山合戦には籠城参加せず中立を守り信長から安堵状を受けている。

顕証寺は約11年に渡って続いた籠城戦に参加するも後に信長と講和した本願寺11代宗主顕如上人に繋がる西本願寺本願寺派の系列である。

大信寺は籠城戦後、時の宗主顕如上人が講和を進める事を納得せず、徹底抗戦を主張して袂を分かつ顕如上人の長男教如上人に繋がる東本願寺大谷派の系列である。

戦国時代に発生した大きな事件と、その事への異なった対応が、現在の南大阪地域のそれぞれの寺内町へと繋がっている。