路上販売の中国蘇州製マスク

昨日用事で近くに出かけた帰り、自宅近くの道沿いにマスク販売の幟が立っており、数人の人だかりが出来ていた。

半信半疑ながらマスクが不足している事もあり車を近くに停めて近寄って見ると中国製のマスクを販売しているとのことで、
多少値段が高いなと思いつつ、この際背に腹はかえられぬと、50枚入り3500円のものを2箱購入した。

帰宅して箱を開けてみると、検査証のような紙片とともに使い捨てマスク50枚パックが出て来て、早速試しに装着してみたが問題なく使えそうでひと安心。
明らかに中国国内向けのモノを持ち込み販売しているようで、こういう状況下では色々な商売が手早く出来るものだと少し感心した。

生産日は4月6日のようで直近に生産されたものらしく、日本のJISに相当する中国GB規格に合致していると書いてある。
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生産メーカーの所在は「蘇州市呉中区臨湖鎮」とありとても懐かしい。蘇州はかつて私が住んでいた上海の近く水の都で、李香蘭(山口淑子)さんが唄った懐メロ・蘇州夜曲で有名な観光地で何度も訪れた事がある。

また蘇州は「呉越同舟」の故事で名高い古代・呉国の都で呉中区はこれに由来すると思われる。
臨湖鎮は直訳すると湖の近くの村であり、多分隣接する太湖のほとりではないかと思いグーグルの地図で調べると大当たりで太湖に突き出た半島のような場所にあり、尾形大作さんの唄った懐メロ「無錫旅情」に出てくる「♪♪はるか小島は三山か~」の三山島のすぐそばである。

つい先日この太湖のほとりで作られたマスクが、今私の手元にある、想えば不思議なことである。