「無錫旅情」

昨日のこの日記に京杭大運河のことを書いたら、カラオケで数回唄った事がある「無錫旅情」の歌が思い浮かんだ。

古い歌で中山大三郎さんの作詞作曲、尾形大作さんが唄った。

「♪上海、蘇州と汽車に乗り太湖のほとり無錫の街へ~」と続くのだが、無錫は長江の南、蘇州と同じ江蘇省にあり名前の由来は昔採れていた錫が採れなくなったことから付いたとのことで京杭大運河の通過地でもある。

然し中国へ旅行する歌がヒットしたのはとても珍しいのではないだろうか。

仕事で上海に住んでいた当時、蘇州迄は週末ゴルフや仕事等で時折行っていたが無錫迄は行ったことがなく確か家内が上海に来た折りに、歌とは違い車で数時間かけて行った。

元々長江の南は江南デルタと呼ばれ豊かな田園地帯だが、中国の西方、北方等の農村の風情とは明らかに異なり車窓から見る風景は家屋も特徴的でしっかりしており落ち着きが感じられる。

太湖は琵琶湖の何倍もの大きさがありまるで海のように見えるが湖畔に中文で「無錫旅情」の歌碑が立てられており日本語ガイドが大きな声で日本の観光客に説明している。

ガイドは「これを唄った尾形大作さんは一発屋です。何故ならこれ以外ヒットがない。」と辛辣に言い、聞いた観光客がどっと笑ったが私は「ほっとけ」と思い腹が立った事が記憶に残っている。

週末の関西同窓会のカラオケはこの唄か。